読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

戯言

30代サラリーマン、漢が好きなこと…車、音楽、ギャンブル、酒、遊び等々を中心にリアルに書きます

隣にある犯罪

どしゃ降りの土曜日の朝、その人を叩き起こしたのは雨音ではなかった。
 
金曜日の晩、その人は得意先から食事に誘われ酒を飲んだ。
得意先とは深夜3時頃まで飲んで別れたのだが、車をパーキングに停めていた。
車内で仮眠をとろうと車に乗り込むとたちまち睡魔が襲ってくる。
日頃の疲れと少し飲みすぎた酒であろう。
何かと面倒臭くなってしまったのか、その人は財布を助手席に投げ出して眠りに就いた。
  
日が明けるにつれて雨は強まっていく。 
その雨が魔を連れてきたのか?
突然何かが割れる音でその人は目を覚ました。
 
状況を把握するのに数秒かかったらしい。
助手席を見ると粉々に飛び散ったガラスとどしゃ降りの雨、無くなっている財布…

状況を飲み込んで外に出た時には既に犯人の姿はない。
目撃者の話によると二人組の男で黒いプリウス、ナンバーは○○○○
 
すぐに警察を呼び被害を説明すると同時に目撃者の証言を伝える。
 
その最中に巡回中の警官から無線が入った。
渦中のプリウスらしき車を発見、追跡しようとしたところ物凄い勢いで走り去ったとの事。逃げられてしまったのか?
 
被害届を出した後に、警察から電話が入った。
「今朝方カードを使ってコンビニでタバコを2カートン購入した履歴あり。記憶はあるか?」と
もちろん購入した筈ないし、そもそもカードを作らない主義のその人は自分がクレジットカードを作っていた事すら忘れてしまっていた。
 
記憶を辿ると、スーツを購入した店でクレジット機能付きの会員カードを作った事を思い出す。すぐさまカードを止めた。
 
それだけ警察が情報を持っているのなら、すぐに犯人は捕まりそうなものだ。 

考察

最初に話を聞いた時に、オレはそれが日本の話であるのか疑った。
やり口があまりにも雑すぎる上に、リスクに比べてリターンがあまりにも無さすぎる。
  
朝方の飲み屋街とは言え、7:00過ぎで人がいない訳ではない。
その人は財布の中に5~6万入っていたけどもオレのように2、3千円しか入ってない貧乏リーマンもいるだろうし。
更にはコンビニカードを使った事で顔が特定されると言うことは逮捕される可能性が高まる。
窓を破った時にその人が起きて失敗する可能性も十分あり得る。
  
破壊活動の大きさの割には代償が大きすぎる。
 
 
車の中だから安全、安心であると言う盲点を突いた犯行
財布さえ盗ってしまえば被害者は車を出せなくなるか、あるいは出すのに時間がかかる。
=車で逃走すれば被害者はまず追って来れない
朝で飲み屋街のパトロールが薄くなる時間内での犯行
クレジットカードを停められる前にサインレスで買えて、なおかつ高価なものの購入(タバコ2カートン)
 
犯罪を賛美するつもりは全くないけれど、
先入観や盲点を突いた巧さみたいなものもある。
 
しかし、それにしてもリスクばかりの犯罪だ。
そんな少額で罪をおかせるのか?
そんな少額で場合によっては人を殺めるか?

どう思いますか?